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Question?

企画公演/講座

若い時の体験は一生を左右させます。

能を観た記憶のある方の多くは、「学生時代に芸術鑑賞会で観た」というものではないでしょうか。
様々なエンターテイメントが溢れる現代世界、中学生、高校生が自主的に能に興味を持つ、ということは、残念ながらなかなか難しいようです。
やはりきっかけは、強制的に?学校によって用意される芸術鑑賞会にあると思います。

例えば中、高校生500人を対象に行う鑑賞会。500人全員に観た直後から興味をもってもらうことは難しいでしょう。しかし、たとえイヤイヤでも「観た」という記憶が大切であり、その記憶が、大人になって再び能に出会ったときに「能」を親しみのあるものに感じさせ、能ファンができていく、まさにキッカケになると私は信じています。

学生能 写真

先生の考えは、これでいいの?

近年、芸術鑑賞会ではしばしば「映画」が取り上げられるようです。
僕が知り合いの先生に理由を尋ねたところ、生徒の多くが興味を持ち、喜んでくれ、コストパフォーマンスが良く、たとえ騒ぎ立てるなど迷惑行為をする生徒がいても、映画なら「相手に失礼」ということがないからだそうです。

私はこの考えと方針には反対です。現代の高校生、学校で強制的に行かされる芸術鑑賞会で見なくとも、映画には、興味を持ちますし、友達と観に行く機会があるでしょう。
しかし、残念なことではありますが、伝統文化に触れる機会は、学校教育を逸すると、出会う可能性が激減してしまうのです。

「教育」として「学校行事」として行う芸術鑑賞会には、誇れる日本の文化を見せて下さい。
それは、能はもちろん、歌舞伎、文楽、雅楽などにも言えることです。

学生能 写真

一番の心配は…

もし、能を一度も観たことがない人が親になり、学校の先生になったら、その人達に育てられる次世代の子供たちは、ますます、能に触れる機会は少なくなってしまうことでしょう。それは避けなければならない事態です。そういう意味でも今後の芸術鑑賞会に期待し、私どももお問い合わせに応じます。


近年開催した学生対象の芸術鑑賞会の例

能は、専用の能楽堂で行われるものでありながら、実は舞台装置としては非常にシンプルなものであるため、三間四方のスペースさえあれば、どこでもできてしまう、という特徴を持っています。

学校名 内容
岩手県九戸郡洋野町種市高校
大野高校合同芸術鑑賞会
東日本大震災の被災地、ということもあり、国立能楽堂のバックアップにより開催が実現しました。大森学園と同様の体験メインのワークショップを行いました。
大森学園高等学校 全校生徒対象で、目黒喜多能楽堂にて開催しました。
解説、能の囃子方の道具に触れる体験、面を付ける体験、構えの練習、声の出し方練習等をご体験いただきました。
学習院初等科 全校生徒の集まる芸術鑑賞会にお呼びいただき、百周年記念会館の舞台上にて、能の上演と簡単なワークショップを行っております。
杉野服飾大学 全三回の講義を行っております。一回目は塩津圭介による能楽基礎講座、二回目には京都の佐々木能衣装社長、佐々木洋次氏をお招きしての能装束に特化した講座、三回目には喜多能楽堂にて実際に装束着けを学んだ後、短い能の鑑賞会も行われます。学生の皆さまからは、製作のモチベーションとなる企画であったとのお声を頂戴しております。
文化学院 神田駿河台下の文化学院にて、授業のゲストスピーカーというカタチで塩津圭介が一人で対応させていただいています。一人で行いますので、あくまでお話メインにはなりますが、上記のように、面を付ける体験、謡の声の出し方の練習等なるべく体験を盛り込んだ企画を実践しています。
明星大学 大学一年生対象の必修科目「自立と体験」という授業のゲストスピーカーで、こちらは二週連続で行っています。やはり、あくまで授業の講師、ということにはなりますが、二回に分かれているので、能の歴史、特徴といった講義的内容と、実演鑑賞、体験といった内容に分けて開講しています。
立命館アジア太平洋大学 大分県別府にあります大学へ、非常勤講師として勤務しています。こちらは、1コマ95分の授業を一日3コマずつ五日間で、全15コマ、大学の半期分の授業として開講しています。一日3コマのうち、一時間目は能に関する講義、2コマ目は、面、楽器、装束等の体験、3コマ目は仕舞と謡の稽古を実施しています。最終回、五日目は大分能楽堂で仕舞、謡の発表会形式のテストを行い、2単位を授与しています。

このように、ひとことに学生向け能楽鑑賞会と言っても、様々な形式があります。
お気軽にご相談ください。 規模、ご予算に応じて、柔軟に対応させていただきます。


蜘蛛の糸をイメージした紙テープのようなものを舞台上で撒き散らします。
ツレの頼光は蜘蛛の糸によってグルグル巻きにされてしまいます。大変にぎやかな舞台となり、飽きることなく観られること請け合いです。

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